Nike Max Hyper Posite Performance Review - SZOK

ハイパーポジット シリーズ第1作目となる "Max Hyper Posite" をレビュー

今回は馬鹿売れすると思いきや、意外と在庫が残っていて「やっぱ値段が値段だよね」と不況を再確認させてくれましたが…

NBAでの着用者はレイジョン・ロンド、ラマーカス・オルドリッジ、アンソニー・デイビス、ルディ・ゲイが使用中

特にロンドやオルドリッジのメタリック系のPEはかなり綺麗で、2000年台前半のナイキモデルを思いだすメタル感でした

このカラーは ”Statue of Liberty"、自由の女神像の色とアメリカ硬貨の色を取り入れたカラーリングとなります

印象に残った感想を幾つかと、10の項目で機能を考察し配点をしていきます
所有者の身体、足の形状や運動能力等により履き心地という点は個人差があるので、あくまでも参考程度でお願い致します

（配点項目と基準については ”テンプレートについて” を一読下さい）

「結局一緒…。」

まず購入した時の自分に「ミッドソールを見ろ…」と言いたい気持ちです

3年程前に発売された "Lebron 7" にも採用されていた "360 Full Length Air" が使われていますが

これがまー硬くて、足腰共に貧弱な私には扱いが厳しいテクノロジーなわけです

着用後は確実に足にマメ、とくに親指側に出来るのですが、今回もなったわけで…屈曲性は硬めですね

これが ”もし” レブロン10に使われていたソールユニットだったとしたら、評価はかなり変わるでしょう…

「まずまずのフィット感」

カットは結構高めで、足首周りのフィット感は悪くないように感じます

アッパーはポジット素材で、ところどころに通気孔がありそこそこ通気性は良い

ラストの形状ですが、爪先は横に少々狭く、上が若干広く感じました

人によってはハーフサイズアップでも良いのかもしれません

これが ”もし” レブロン10に使われていたシューレースシステムだったとしたら、評価はかなり変わるでしょう…

「レトロ・レブロン」

他所では意外と高評価を受けていますが、個人的にはそこまで褒める部分は無いだろと思っております

レブロン4のアッパーに7のソールって感じなのですかね、少し大袈裟な表現かもしれませんが…


「前のレブロンシリーズってこんな履き心地だったかな」と薄れた記憶を思い出しました、少々残念です

また採点ですが、アッパーに関してはそこそこ高めで、底周り 特に追従性に関しては少々低めとなりました

これが ”もし” レブロン10に…

- まとめ -

「ポジットアッパーとフルレングスマックスエアは人を選ぶ」

見る分には非常に美しいのですが、私程度ではコレを扱えるレベルでは無いですね…無念のレビューとなりました

確実にフォワード/センター プレイヤー向けのモデルです、剛性高めのシューズが好きな方にはかなりグッとくるかもしれません

とりあえずフォルムは素晴らしく、色合いも美しいので眺めては手に取り、眺めては手に取りを繰り返す日々です

- よだん -

また、余談になりますが

先日レイジョン・ロンドの残りシーズン全休が発表されました

右膝前十字靭帯断裂で、今季の出場は絶望的だそうです

その怪我をした際に履いていたのが、このハイパーポジット…

勿論ここ最近の出場時間の多さや、当日の試合も2OTまでもつれていますし一概に何のせいかとは言い切れませんが

スポーツライター 宮地陽子さんもTwitterにてこの件について下のように話されています

「少し前にNBA選手の前十字靭帯断裂について、専門家の一人と話をしていたときに聞いたこと。足首の捻挫予防などのためにテーピングでガチガチに固めすぎたり、ハイトップの固いシューズを履いていると、方向を切り替えそうとしたときに足首が動かず、膝に負担がかかりすぎてしまうことがある、と。」

だそうで。ロンド自身、連日の疲労やプレースタイルも含め、怪我寸前のところまで来ていたのかもしれません

確かにポジット系のバッシュを多様し、ドライブインからのストップレイアップフェイクなんてもろに足に負担がかかりそうですよね

最近の彼、360BB Low、Foamposite ”Polarized Pink"、 Foamposite "Fighter Jet"、 Hyperposite "Bright Green"

と明らかにポジットアッパーや360ソールが好きなんですよねえ…

復帰後の足元にも注目していきたいと思います