Jordan Super Fly II (2) Performance Review - SZOK

ブレイク・グリフィン シグネチャーモデル 第2作目となる "Jordan Super Fly II" をレビュー

印象に残った感想を幾つかと、10の項目で機能を考察し配点をしていきます
所有者の身体、足の形状や運動能力等により履き心地という点は個人差があるので、あくまでも参考程度でお願い致します

（配点項目と基準については ”テンプレートについて” を一読下さい）

このカラーリングは ”Super Nova”といって、”Galaxy" ”Area51"に続くような宇宙シリーズであり、CP3.VI AEにも同カラーリングがあります

国内ではGallery2で発売されほぼ品切れ状態ですが、国外では滅茶苦茶余っているという何とも言えない配色ですね

SF2の方が青の色味が多くて意外と履いてみると悪くなかったです。派手っちゃ派手

（青い部分がプレート、ちょっとだけ見える）

「FLIGHT PLATE」

フライトプレートという不踏部から前足部まで伸びたシャンクが入っています

このフライトプレート、素材にペバックスというのを使っているようで調べてみますと

- 軽量性（TPU等と比較し て約20%軽量）
- 優れた柔軟性
- 良好な成形性
- 衝撃のコントロール性（優れた反発特性）
- 低温での耐久性 （低温における可撓性と耐衝撃性）
- 強靭な強度（長期に渡る繰返しの屈曲に対する疲労性）

だそうでTPUに変わる補強素材として日本のメーカーではMizunoなどでも使用されています

そのフライトプレートの下にファイロンミッドソール、そして前足部に分割ズームエアが搭載されてます

Nike Japanの説明ではルナロンクッションだそうですが、USの仕様書にはファイロンとなっています。正しくはファイロンです

…で、実際の履き心地はといいますと

”楽しい”

この盛り上がった部分、ここがズームエアのある位置なのですが、今まで履いてきたシューズの中で最もクッションが ”有る” と感じる事ができました

今まで「これ本当にエア入ってるの？」といった感覚は何度もありましたが、SF2に関しては非常に主張が強かったです

踵から踏み込んで少し引っかかる感じはありますが、そこを越え膨らみの部分で押し出すとグインっと持ち上がります

爪先で着地し、踏み出す時にさらに跳ねます。まさに ”LIFT YOUR GAME” というテーマ通りかと

静止しているとグラつく感じや、踵の方に重心が寄る感じもしますが、一度走り出すと動くのが楽しい楽しい

（DYNAMIC FIT）

アッパーとシューレースホールは別々のダイナミックフィット仕様となっており、フィット感は良いです

ハイカットでシュータンも厚め、ヒールパッドもあるので足首・踵周りのホールド感も良いです

またアッパーに切れ込みの箇所がありますが、ここは軟らかい素材になっており屈曲しやすくなっています。

足を曲げると靴の方も切れ込みのポイントで曲がっていきますが、内側のアッパーは縫い合わせのせいで折り目が当たるのが心配

そしてアッパーのマテリアル。これ、テキスタイルなんですね

アッパーはフューズ素材と思っていましたが、ナイロンというか布地のような物です

ただSF2においての問題点、それは ”アッパーの弱さ” 

このテキスタイルのアッパーが華奢に感じます、横の動きに弱いというのでしょうか

”Lebron X" や ”CP3.VI” に比べても、若干アッパーが薄い

フィッティング・ホールド感が良く、ソールのグリップも良いだけにアッパー自体のグネリを感じました

この変形する点は不安で、今後NBAでもジョーダンブランド契約者は履いていくと思いますが、ドライブ時にどんな形状になっているか気になるところですね。

- まとめ -

「二度目のジャンプへの後押し」

という事で良い点・悪い点は以上で、サイジングはマイサイズで丁度でした

変に狭いとかも無く、履きやすい一足ですね

もう一度ジャンプしたい、さらなる次への一歩、Super Fly IIなら文字通りステップアップができるのかもしれないです

信じられないかもですが、自分は純粋に驚きました。良い靴だなと

足元から持ち上げてくれるこの感覚、改めて楽しいです

（シューレースの先っちょがおしゃれ）

”LIFT YOUR GAME”