Adidas Crazy Light 2 Performance Review - SZOK
https://www.sizeokay.com/2013/10/adidas-crazy-light-2-szok-performance-review.html
クレイジーライト シリーズ第2作目となる "Adidas Crazy Light 2" をレビュー
久々に大失敗…、"要"注意な一足でした。
印象に残った感想を幾つかと、10の項目で機能を考察し配点をしていきます
使用環境や所有者の身体能力、足の形状により履き心地という点は個人差があるので、あくまでも参考程度でお願い致します
(配点項目と基準については ”テンプレートについて” を一読下さい
(なんと269グラム、前作より9グラム軽量化)
「狂った軽さ」
と書いてクレイジーライト、まさにその名の通り非常に軽量
前作Crazy Lightにて超軽量化ブームをさらに加速させたアディダス、このモデルはその二作目となります
”軽さ”と言いますとナイキのフライワイヤーを引っ提げて現れたハイパーダンクがありますが、常々低評価をつけられるのが通気性でした
(スプリントウェブ)
その問題を微妙にクリアし、軽く、強度もあるのがクレイジーライトといった感じでしょうか
Crazy Light 1のメッシュが多めのアッパーとは変わり、とても丈夫な作りになりました
0.7ミリの薄い軽量TPUとナイロン素材を圧着したアッパー素材ですが、頑丈すぎる故に足に合わせて伸びる、いわゆる ”馴染む” といった感じはほぼ無いかと
幅も左右上下に狭く、サイジングはとても難しい…
(スプリントフレーム。)
「最軽量の弊害」
”史上最軽量”の看板を降ろすわけにはいきません
Clazy Light 2においては必要最小限までパーツを削っている為、靴と足の形に少しでもズレがあるとフィッティングがとても変化してきます
前作よりも軽くするという課題があるのでしょうけど、その為に全体的に余裕が無くなりタイトになりました
(甲の低さたるや)
そういう訳で、足の形が自分には全然合いませんでした…
まず甲の高さが合わない、自分が悪いのか靴自体の甲が低いのか。恐らく後者と思われますけど
足の甲部分が膨らんでる形ですと、ちょっと厳しいかもしれません
(アイレットが痛い)
シュータンというのはフィッティング向上の為にあるのと、シューレースやアイレットが直接に足に触れないようにあるのですが
軽量化を図る為にシュータン自体の面積が非常に狭く、その為足首が太かったり、甲が高いとアイレットの裏が当たりかなり痛い…
シュータンがもっと大きい、もしくはハトメが無かったら良かったのに…
(屈曲する部分が喰い込みます…)
前作は中の靴下が透けて見えるくらいのメッシュだったのですが、今回は違います
なので通気性も当然低くなりましたし、屈曲性も硬めになりました
アッパーの素材が硬いので、屈曲ポイントが足にメリ込みます…、どこかで履いた感覚だなと思ったら "Air Jordan XX3 (23)" でした
あんな感じで曲がったアッパーが足に当たり気になりますね
あんな感じで曲がったアッパーが足に当たり気になりますね
また "Rose 3.0" 同様、インソールがスリッピーな素材です。やや滑りがち
何気にシューレースが細紐・太紐の二種類と、インソールもライト・コンフォートの二種類がついてきてと色々お得感はあります
ライトの方は軽量で硬めの素材で安定感があります、コンフォートは軟らかくモチモチした感触ですね
最近のアディダスって踵部分が狭い気がするんですよね、他社のインソールを入れてもシッカリとハマらないです
前作ではヒールカウンターが小さいなんて言われてましたが、ちゃんと大きくなりました
靴自体の性能はとても高いと思います。ハイカットでフィット感高めですし、ソールもクッショニング・グリップ共に良いです。動き易さも良好で、ヒールカウンターも前作より大きくなりました
さらに「最軽量・超頑丈」と一見素晴らしいように思えます
ただその中にも少なからず ”遊び” が必要なのかもしれません、足と靴の間にちょっとの余裕があるのが大事かなと
余りにも至上命題でもある軽量化にこだわりすぎて、逆に万人向けでは無くなったかなと
兎に角サイジングが命です、足の甲が高い人は購入は考え直した方が良いかもしれません
それほど足の形を選びますし、合う人には本当に素晴らしい一足となるでしょう
Rose3.0で自分の足との相性に疑問があったのですが、これで確信しました
最新モデルであるクレイジークイックやクレイジーライト3含め、今後のアディダスはサイジングに気をつけないといけませんね