Air Jordan XX9 (29) Performance Review - SZOK
https://www.sizeokay.com/2014/09/air-jordan-xx9-szok-performance-review.html
エアジョーダン シリーズ第29作目となる ”Air Jordan XX9” をレビュー
このカラーは ”Team Orange” 、はみ出す程の大きさのジャンプマンが特徴的なカラーリング
今作は一体幾つのカラーリングが出るんでしょうか、相当数ありそうですね…
(記事の方、アホほど長いです)
印象に残った感想を幾つかと、10の項目で機能を考察し配点をしていきます
所有者の身体、足の形状や運動能力等により履き心地という点は個人差があるので、あくまでも参考程度でお願い致します
所有者の身体、足の形状や運動能力等により履き心地という点は個人差があるので、あくまでも参考程度でお願い致します
(配点項目と基準については ”テンプレートについて” を一読下さい)
パッと見、”これが靴か…” と驚きました
ワンピースのアッパーにちょこんとシューレースがくっついているだけ、もはやパターンやレイヤーなんて概念が無い
軽くて軟らかくて… ”ソックス感” とは正にこの事なのかもしれませんね…
まずは機能について説明、今回視覚的に強く飛び込んでくるデザインは少ないものの、そのシルエットに ”潜んだ” テクノロジーはかなり濃いです…
” イタリアの伝統的なもの作りからヒントを得て作り出された高性能なウーブン素材はバスケットボールの動作において特定の箇所に必要な織り込みをし、 ”丈夫な構造、サポート力、内部の快適性、外側の耐摩耗性” の4つを備えている ”
” ピクセルレベルでの編み込みを調整することで、自由なアッパーのデザインをはじめ、耐久性の強化や屈曲性、通気性など優れたパフォーマンスを発揮する ”
” 編み込まれたアッパーはその画期的な織り工程により、余分な重さをカットして極限まで軽量化しながら、ぴったりとしたフィット感と履き慣らされた快適性を誇り全てのアスリートの足にあわせて作ったかのよう。ゲームを重ねるたびに、自然で快適な足の動きを実現 ”
” 動きに応じて足中央部を固定するために、フライトウェブフィットシステムを搭載 ”
” 足を包み込む網状のストラップをアッパーのウーブンチャネルを通じてシューレースシステムと一体化させることで、足中央部をしっかりと固定して、無理な負荷を掛けずに安定したフィット感、自然なホールド感を実現 ”
” 軽量ながら高い衝撃吸収力を追求し、ソールユニットには前足部に ”Zoom Air" を搭載、ヒールに圧縮成型Phylonフォームを採用、その二つをブリッジするように "Pebax" の緩衝プレートを配置 ”
” 一歩一歩の動きごとにエネルギー変換を最大化するよう進化した新型 ”Flight Plate” テクノロジーは、前足部の ”Zoom Air” ユニットの圧縮とたわみを調整し、反発力を即座に足全体に分散して、ソール全体にスイートスポットを拡大し高い反発力でコートのどこからでも力強い蹴り出しを実現。最適なパフォーマンスを作り出す ”
” 多方向のトラクションを発揮するリサイクルラバーのアウトソールが耐久性を強化。また特殊なチェック柄のソールパターンは高いグリップ力を発揮する ”
驚きなのが ”丈夫な構造、サポート力、内部の快適性、外側の耐摩耗性” これら4つの要素を1層の ”織布” で実現したという事
最先端の繊維を使用しているので別パターンによる補強は ”一切無い” のです、伸縮と固定を一枚のアッパーで可能にしたというのは ”Kobe IX (9) Elite” でも辿り着けなかった境地です
”自動車のエアバッグ” がデザインコンセプトのようで ”衝撃から確実・正確に身体を守る” かのようにワンピースウーブンアッパーは足を包み込む
冗談じゃなく ”今まで一番フィット感が良い” かもしれません、勿論 ”XX9補正” は入ってますけど、”Kobe IX Elite” よりもフィット感は上です。絶対に
但し ”Kobe IX Elite” より強度は低いです、しなやかなアッパーはその対価として強度を犠牲にしています。これをどう捉えるかは履き手次第かと
新機能というよりかは ”あって当然の物” かと、寧ろこれが無かったらひしゃげて足も靴も壊れます…というかこのアッパー壊れそう…
中足部もFlight Webの効果でしっかりと抑えられており、爪先・高周りのフィット感は凄まじい…
今回は7/10カットかってくらいの何とも微妙なハイカットなので足首周りはホールドされますが、踵の掴みが甘くスカスカした感覚
これが25ドル低価のヒールカウンター削減の代償かと…、内部のヒールパッドも大した事無いですからね…
クッションは ”左右分割式” から ”前後分割式” へ、これについては以前記事にしましたのでそちらを見て頂ければ
ヒールのクッションに関しては特に不満は無く、充分でしょう
これが物凄い安定感…多分履いた時 ”カチッ” って音が鳴った気がしました…そのくらい ”ハマる”
見比べると ”縁取り” が更にしっかりしたように見えます、足底側面がカッチリ収まるようなそんな感覚を得ました
アウトソールはクリアソールで独特のパターン
グリップは素晴らしい。前作ほどのソールの軟らかさや粘度は無いがそれでも素晴らしい
この ”Team Orange” はトランスルーセントなのでソリッドソールとの違いがあるのかもしれませんが、こっちは非常に良いです
以前までは所謂 ”下駄ソール” でしたが、今回はこの繋ぎがあるため前足部と後足部の ”バラバラ感” は減った気がします
例えば前作のXX8や前前作の2012、昔の ”And1” のようにアウトソールが繰り抜かれている形状の物は好まなかったのですが、今回はなかなか動きやすいです
またシャンクの幅や長さが自分の足の形状にハマれば気持ちの良い履き心地になると思いますが、それも合う事は少なく、今回のブリッジは足運びがスムーズになり履きやすくなりました
- 価格の変更 -
AJ XX9の価格は前作XX8より安く、XX8は250ドルだったのがXX9は225ドルになりました
この25ドルの節約により、カーボンファイバーシャンクとカウンタはTPUに置き換えられました。またカーボンヒールカウンターが無くなったのが印象的です
ヒールからはZoom Airが取り払われ、圧縮成形ファイロンフォームになったのは ”踵で着地する事が少ない” からでしょうか
確かにラッセル・ウエストブルックのプレーを見ているとそのようにも見受けられますが、私はラッセル・ウエストブルックでは無いですし、他の購入者もラッセル・ウエストブルックでは無いですからね…
ラッセル・ウエストブルックでは無い私達からしたらどうなんでしょう…
これで ”SE” なんて語尾につけて250ドルでヒールカウンターを付けて売り出したら ”うわあ…” ってなりますけどねー
それは今変わりつつあり、バスケットボールの選手達はシーズンの開幕時に私達の最高のパフォーマンスのプロダクトを求めていたことが明らかになった
そしてジョーダンブランドにとって発売日の変更はエアジョーダンシューズの年間売上量を動かす事を意味している
しかし私達の契約選手へ ”最高” を提供する為と考えれば簡単な決断でした、今年 ”AJ XX9” を9月に発表できることに興奮しています。」
との事ですが ”いや気付くの遅!” と思わずにはいられません
Kobe・Lebron・KDシリーズ、所謂 ”ナイキ御三家” のシグネチャーモデルなんかはこの手法ですよね
シーズンが始まる11月~12月にシグネチャーを発表して、3月~4月からプレーオフ用のモデル ”P.S” や ”Elite" を発表し、7月~8月にセミシグネチャーやライフスタイルモデルをアジアにてプロモーションを兼ねてイベントをする
ジョーダンブランドも同じような感じになるんですかね…ここ最近の販売方針には ”踊らされている感” が常にあります
売り手は製造費が変わらず買い手は購入金額が上がっていく…”踊らされている” そう思わずにはいられませんよね
率直に、履いていて ”華奢” な印象を受けました
兎に角アッパーの強度が ”物足りない” …、不安は取り除かれない
折角グリップも良くサイドのTPUシャーシもカッチリと足を囲んでくれるのに、アッパーが弱くシャーシから足がズルっと ”こぼれる” ような感覚
尚且つ踵付近の掴みの甘さ、全体的に素材ゆえの ”緩さ” を感じました
ちなみに久々に筋肉痛になったのが皮肉にもこのAJ XX9を履いてプレーした後でした…
理由としてはこの ”華奢華奢アッパー” で足が変に疲れたからだと思います
シャーシから零れ落ちる足に掛かる負担、その傾いたバランスを立て直そうとする筋肉への負荷、そういった ”違和感” を感じ取ったのかもしれません
これじゃ靴より先に自分の足が壊れそうです…
さて、果たして ”繊維の折り方” でこれがどうにかなる問題なのでしょうか、Weaving Technologie…大丈夫か…?
結論としましては、履き比べてはいないものの ”もし” バスケットボールという ”競技目的” で履くなら ”Gym Red" 系のデザインの方が良い ”かも” しれません
あくまでも予想ですが、画像を見る限り補強の位置も悪く無さそうですし…
今作、とてつもなく履きやすいんですが、欠点を挙げるならば伸縮素材ゆえに強度不足 ”フィットはするがホールドはしない” 剛性の弱さ
しかしこれこそ ”Air Jordan” なのかと、他のシューズがヒールカウンターやベルトストラップ等を付け足して補った機能を ”一枚の織布” で実行する
この実験的且つ挑戦的な姿勢こそ ”Air Jordan” なのでしょう
そういうワケで ”25,920円” の靴に文句をつけるのは少しばかり心苦しいですが、良い点もあれば悪い点もありますから…ね
ちなみに、XX8の発売時は今のように ”Nike store.com” も無くファーストカラーは諦めましたが、今年は ”有る” ということで午前9時に購入。ちゃんと自分で買えました
それにしてもあの画像認証て難しくないですかね、手こずりました…。久々です、こんなにも到着が待ち遠しかった物も
購入できましたか?と在庫情報のお知らせを頂いたり、レビュー待ってます!とお声を掛けて頂いたりといつもありがとうございます