K1X Anti Gravity Performance Review - SZOK
https://www.sizeokay.com/2014/10/k1x-anti-gravity-szok-performance-review.html
1993年 ドイツ生まれのバスケットボールライフスタイルブランド K1Xから ”Anti Gravity” をレビュー
契約したNBA選手では ”元” ロン・アーテスト (SAC時代) が有名で、現在ではジェームス・ホワイトやエイドリアン・ペインなどが着用
印象に残った感想を幾つかと、10の項目で機能を考察し配点をしていきます
所有者の身体、足の形状や運動能力等により履き心地という点は個人差があるので、あくまでも参考程度でお願い致します
所有者の身体、足の形状や運動能力等により履き心地という点は個人差があるので、あくまでも参考程度でお願い致します
(配点項目と基準については ”テンプレートについて” を一読下さい)
シューレースホールに設置された透明のプラスチック製の補強材は ”TPUロードバランサー” なる機能、高いホールド性能というのは感じず効果は未知数
踵には ”TPUヒールクリップ” があり、これもシューズの脱着を容易にするらしいが、これも効果は感じられない
いや正直なんなのこの透明プラ素材…
ソール周りは中足部底面にTPUのシャンクパーツ、前足部外側には ”アンチ・ロール・トリガー” なるアウトリガーが切り返し時の安定感を確保
フォアフットクッションは ”W.H.U.I.T.A” なる反発性を重視した素材、ヒールクッションは ”W.L.O.T.C” なる衝撃吸収性を重視した素材
衝撃を緩和する感覚はあるが反発性は感じられない、それでもクッショニングはそこそこにあります
アウトソールパターンは全体的に太めで、ラバーの質感は粘り気が少なくフロアに対して ”キュッキュ” と止まるのではなく ”ズズズ…” と止まる感覚
この感じは結構好みが分かれそうで、がっつりと効いたグリップを好む方には合わないかも
汗を素早く吸収するインナー素材…いや吸い過ぎ。汗、吸い過ぎ
着用後のライニングはビショビショなんですが、そもそも吸汗性はソックスの方に求めているので余り靴には汗は吸わせたく無いんです…臭くなりそうですし…
”Brandblack J.Crossover / Rapter Mid” もそうでしたが…吸い過ぎ。汗、吸い過ぎ
”Brandblack J.Crossover / Rapter Mid” もそうでしたが…吸い過ぎ。汗、吸い過ぎ
足首周りにはメモリーフォームを使用、しかしホールド感は見た目とは裏腹に悪い、このフィッティングの甘さは使用しているカウンターの問題かと思われる
ヒールカウンターは別パーツを使用せず、内部にかなりシッカリとした芯材(月型)を入れており、この芯材の形状が最たる原因
月型の形状と硬度で踵周りが開いてしまい、結果シューレースを締めても踵周りに空間が生まれている
踵を左右から掴んでモミモミすると分かるかと、足に沿うようなフィッティングではなく離れていってしまう
もう少しカップ状に成形してあっても良かったかと、残念
確かに評判通りアッパーの素材はしっかりしているが、各パターンの貼り合わせにズレを感じる
爪先のパターン、甲周りのTPUパーツを挟んでのパターン、ヒール周りの重ね張りされたパターン
チグハグな各箇所のパターンを継ぎ合わせていったこのちぐはぐなフィッティングはいまいちピタっと来ない…
そりゃ履き続ければそのうち足の形に馴染んできますからね
それでも頑丈っちゃ頑丈です、長い間履いていけるって案外大切な事
- まとめ -
「パンチ力不足」
但し。このモデルに関してはレビューが不安というのが本音、だってそもそも履いている人の数が少ないですから…
ですが自分の感覚を信じて評するなら ”味気無い” 履き心地でした、決して悪口じゃないです…でも本当です…
「いつの日からだろうか? K1Xのバスケットボールシューズが市場から姿を消したのは…。」
「長い沈黙の間、K1Xは三年以上の月日をかけた研究と度重なる開発と試作、30名以上のプロバスケットボール選手による試着テストを繰り返し、完成したパフォーマンスシューズ。」
との商品紹介がありましたが最終的に… ”無難” になっちゃってませんか?
”いつの間にか市場から姿を消し長年沈黙しながら研究を続けていたシューズ” と ”毎年市場に発表しながらそのフィードバックを取り入れつつ作っているシューズ”
どちらが良いかは分かりませんが…少々期待外れな感想
点をつけるにしても ”8以上は無く、7以下も無く” と悪くはないのに70点台となる結果に
でもなんだかんだ頑丈ですし、そこそこ履けるし、コート内外問わず履けるし
「一足なんかバッシュ欲しいなあ、できれば人と被らないのが良いなあ、んで使わなくなったらスニーカーとして履きたいなあ」
って時にオススメな一足ですね