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Jordan CP3.VII (7) Performance Review - SZOK



クリス・ポール シグネチャーモデル 第7作目となる "Jordan CP3.VII (7)" をレビュー

印象に残った感想を幾つかと、10の項目で機能を考察し配点をしていきます
所有者の身体、足の形状や運動能力等により履き心地という点は個人差があるので、あくまでも参考程度でお願い致します

(配点項目と基準については ”テンプレートについて” を一読下さい)




デザイナーは ”Justin Taylor”

ジャスティン・テイラー曰く今作のデザイン元はスポーツカー、シャンクプレートなどからその雰囲気が伺えます

トゥガードのパターンの形状は「車のシフトパターンと数字の7」をイメージしているそうで、言われてみるとそんな気もします

最近のシューズとは逆を行くかのような、殆どがレザーのアッパー構成

ハイパーフューズやフライワイヤー等を使っていないクラシックな面立ち

レザーの質感も良く、海外サイトでは ”プレミアム” なんて評されていました

勿論オールレザーなのはその後のAE(Artisan Edition)版との差別化の為だと思いますが…

サイジングは全体的にルーズというか大き目の作りに感じます、それについては後述

またアッパーに軽量化と通気性を図る通気孔が設けられているが、これによりアッパー全体の剛性がやや弱くなっているのではないかと




さて ”大き目な作り” についてですが、CP3.VIが平たいラストだったのと比べると、今作は若干丸みがかったラウンド状のラストに感じます

また足首内外のライニング間のパッドも少なめで、ホールカットの感覚も広め、そしてアッパーや通気孔による素材剛性、以上の事から ”全体的に広めなフィッティング” と感じます

左右の動きに対するアッパーの耐久性はやや不安なので、心配な方はフューズアッパーに変更されダイナミックフライワイヤーの本数を追加したAE版を選んだ方が良いかと




ちなみに今回のレビューモデルはNike iD品で全体にGITD(Glow In The Dark)を使用している為、市販品よりも若干素材は硬め

個人的にもアッパーは ”やや硬め” が好きなのでこちらの素材を選びました

市販モデルにもヌバックやパテント素材等を使っているカラーリングもあるため、素材自体で履き心地は変わってくる…かもしれません

一応今回のレビューは市販品も使用しております




グリップは中の上、そもそも接地面積が他モデルに比べ少なくも思えます

それでもトラクションは良い方でしょう、ググっと止まる

今回のクッションは ”Podulite” と呼ばれる機能だそうで、正直ポデュロンやらファイロンやらクシュロンやら言われましてもね…

「AIRよりも屈曲性があり、衝撃吸収力・反発性に優れたクシュロンを配置したPODULONクッショニングシステム」

と説明されましてもねえ、いやポデュライトの説明じゃないんかい って話ですしねえ…




まあ兎に角、今回のクッションのポイントはそのポデュライトと拇指球の位置にあるヘキサゴンズームエアです

このズームエアは ”Lebron XII” で使われているのが有名ですが、その前にこの ”CP3.VII” のフォアフットや ”Lil Penny Posite” のヒールに使われてました

その ”Podulon + Zoom Air” が今回はつま先に、このアウトソールの ”盛り上がり” は特に不快感も無く、クッションも効いています

と言ってもつま先に六角形エアは何気に初代 ”Jordan CP3.I” でも使われていたので驚く程のことでは無いかもしれませんね

ポデュライト、Kobeシリーズのルナロンの感触と比べると接地感は劣るが、やや硬めで反発力があり素敵な弾力です




CP3シリーズといえばコレ、共通して続いているヒールパッド

アキレス腱に ”ハマる” ような感覚でヒールの安定感は毎作素晴らしい

デザインインスピレーションとなったスポーツカーのバケットシートに ”ズボっと” 座ったかのような感覚

外付けのヒールカウンターが無くてもこのパッドによって充分安定します

トップラインの高さとしては、ほぼローカットで足首の固定感は低い、言い換えると自由度は高いわけで動きやすい

足首の快適性と、踵の掴みの良さ、やはりCP3はグッド ”ローカット” シューズですね



- まとめ -

どうしても比較対象として前作の ”Jordan CP3.VI” と比べてしまうのですが、ばっさり言い切ってしまうと「前作の方が良かった」です

前作に比べて ”マッタリ” とした履き心地

あの ”キビキビと反応しガツンと動く” 履き心地がまろやかになってしまって非常に残念

軟らかいアッパーと厚めのミッドソールの相性は微妙で、安定感を欠く履き心地

どちらかと言うと前作よりも更に前の ”Jordan CP3.IV” によく似た履き心地でした…

しかしマテリアルのクオリティは高く、それでNike iDでオリジナルカラーを作れて ”17,850円” は嬉しい

ちなみにアッパーの素材でレザーを選ぶと ”19,000円” …GITDを選んだもう一つの理由はソコです

という訳で ”
CP3.VIよりクッションは良く、他の部分は総じて良いとは言い切れない、CP3.IVに似た履き心地” と評して終わる事にします

次作 ”Jordan CP3.VIII” に期待しましょう







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