Nike Zoom Soldier X (10) Performance Review - SZOK
https://www.sizeokay.com/2016/08/nike-zoom-soldier-x-10-szok-performance-review.html
印象に残った感想を幾つかと、10の項目で機能を考察し配点をしていきます
所有者の身体、足の形状や運動能力等により履き心地という点は個人差があるので、あくまでも参考程度でお願い致します
こちらのカラーリングはNike iDで作成した物、注文日はサービス開始時の7/19、発送連絡が8/16なので約1ヶ月程で到着となりました
またEPモデルでは無い為、通常版とのフィッティングに若干の差異がある事ご理解下さい
今作、一般的なモデルより非常にハイカットで踝 (くるぶし) の上3~4cmを隠す高さのカッティング
それを覆うように足首をグルリと一周包むのがラバー製のベルト
動きを極端に妨げるような固定感では無く、とても快適なハイカットシューズ
但し注意すべきが、一番上のベルトが中央部のベルトのマジックテープに接触しボロボロに毛羽立ってしまう事
アッパーのフィット感はタイトな感触が無く、爪先と甲のベルトも締め付けるような調節が出来ない為
薄めのインソールを一枚上乗せするか、厚めのインソールに差し替えるか、もしくはソックスを重ね履きするかして、足周りと靴内部の空間を埋めると良いでしょう
"Zoom Soldier IX (9)" と比較するとホールド性能の差は前作に分があり、違いとしては
Soldier 9…前足部の連動フライワイヤーと、折り返して締め上げるトップベルト双方の強い固定感
Soldier 10…抑える感触の爪先・中央のカバーベルトと、踝 (くるぶし) より上、足首をラップするラバーベルトの大きい範囲の固定感
といった印象で、前作の方がシビアなフィッティングでしたが今作は多少万人向けになったかと
ベルトの本数やロックの仕方、アッパーの素材や製法が変わり、ホールド感にも大きな違いを感じます
このクリアソールに限っては埃 (ホコリ) に弱く、使用環境によっては非常に低いパフォーマンスになる恐れが
クッショニングシステムは前足部と踵にズームエア、ミッドソールも厚く衝撃吸収性は平均以上かと
同時に接地感と屈曲性に欠けるが、ソール全体の安定感は良く、Kobeシリーズのようなソフトなアウトソールに敏感なレスポンスを得られる感触とは逆方向の乗り心地
そういった点を踏まえるとソールの感覚はイメージしやすいかもしれません
Soldier 10を履く上で気をつけて欲しいのは、このシューズに履き慣れないように という点
正直もう ”紐を解いて、足を入れて、紐を締めて、また解いて、足を出す” という作業がクソ面倒に思えてきます
紐を締める際は捻れが無く、左右の紐が均等の長さになるように締めたい
解く際は上の方だけで無く、一番下まで万遍なく均等に緩めたい
という神経質な癖があるのでバッシュの脱ぎ履きには結構な時間が掛かるのですが
今作はベルトを外して足入れて、ベルト3回ぴっぴっぴ ハイお終い、履くまで1分も掛かりません
「数字には現れない、良さ」
得点だけ見ると平凡なバッシュと判断されてしまいそうですが、数字には表せない履き心地の良さがあります
若干滑るものの全体的な安定感は非常に高く、アウトソールの種類次第では得点がもう少し伸びるかもしれませんので、履く機会がありましたら更新しようかと
紐無しでOverall 90になったらそれこそ異常事態ですが…いつかそんな日が来るのかもしれません
但し気になるのが「内部空間の遊び」
やはり紐有りのシューズの「紐を締める」というクソ原始的作業の動作の性能にはまだ敵わず、袋状のアッパーとベルトだけでは全体的なフィッティングが充分とは言えないかと
その為、左右の動きへの反応が鈍く感じる瞬間があります
"Zoom Soldier IX (9)" のサイドパーツのサポート性が良かっただけに、今作はベルトの本数は増えたがアッパーの素材剛性の面で劣ったかと
"Zoom Soldier IX (9)" のサイドパーツのサポート性が良かっただけに、今作はベルトの本数は増えたがアッパーの素材剛性の面で劣ったかと
少々窮屈なフィッティングですが、強い固定感のベルトと、ある程度のトラクションを求めるなら Soldier 9
全体的なフィッティングの余裕と、ソールユニットとハイカットの安定感なら Soldier 10
また、アッパーの皺 (シワ) とトップのベルトの伸び、長期間の使用には疑問符が…今後使っていく上でどうなるか気になるところ
という事で今作 ”足とアッパー内部の空間を埋める工夫” と ”ソリッドソールのカラーリングを選択” する事で快適なプレーを得られるかと思いますので、そういった長所・短所を踏まえて参考になればと
今後のソルジャーシリーズはこのまま ”紐無し” の路線で突き詰めて行って欲しいなと、ここ最近で純粋に一番ワクワクしたバッシュなのは間違い無いです
あとは上記の「履き慣れないように」という注意点を、いつの間にかバスケの際にSoldier 10ばかり持って行ってる…とならないように