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Under Armour Anatomix Spawn Performance Review



アナトミクススポーン シリーズ第1作目となる "Under Armour Anatomix Spawn" をレビュー

印象に残った感想を幾つかと、10の項目で機能を考察し配点をしていきます

使用環境や所有者の身体能力、足の形状により履き心地という点は個人差があるので、あくまでも参考程度でお願い致します

(配点項目と基準については ”テンプレートについて” を一読下さい




こちらのカラーリングは…何なんでしょう、当時契約中のケンバ・ウォーカーがイベントにて履いていたカラーとなります

発売は2013年、現在2017年…4年前のモデル、購入したのも遥か前…当時1ドル100円行かないかくらいで結構買い物していた記憶がありますがその中の一足



(履いてたやつ)





"Mciro-G Juke"・"Charge BB" といった名作 (迷作) を世に打ち出したシーズンのモデル

当時のUAは前年の "Prototype" や "Micro-G Fly" のような直線的なデザインから一変、流線形の生物学的なデザインに移ったところ

昆虫の足や筋肉からインスピレーションを受けたシャンクと、分割されたアウトソールは屈曲性と返りの硬さのバランスが非常に良い





また、この分割ソールのトラクションと踵から爪先にかけての踏み込みのしやすさは素晴らしく、ファーストステップからストレス無く動き出せる

このツーリングが次作 "Anatomix Spawn 2" 以降使われなくなったのは非常に非常に残念…





クッショニングシステムはMicro-G (マイクロ・ジー)

感触としてはやや硬めで、ソールが分割されている事もありポイントでクッションが効き文字通り ”ガツガツ” と動ける

やはり今履いてもマイクロGのクッションは素晴らしく、走りやすい弾力と反発性、Charged (チャージド)  とはまた違った履き心地





熱圧着したアッパーとメッシュのコンビは非常に軽量、尚且つある程度の剛性を合わせ持つ

珍しく爪先部分もメッシュで通気性も他のバッシュと比べ、気持ち程度ですが良い方かと

今作、欠点らしい欠点が見つからないモデルですが、なんとか捻り出すとしたら耐久性への不安でしょうか

この爪先のメッシュの薄さは快適だが、耐久性には乏しい恐れが…

特に屈曲の多いポイントなので、この一足のみを週に何度も使うとなると少々不安なところ

まずここからダメージが現れてくるでしょう、現に中古品でここが破れかけている物をよく見かけますので…





足型は非常に細く、UAの中でも細身で "Curry 1" や "Curry 2" よりも細身

久々に「外国の靴だな」と思い知らされるラストの細さ

また作りの個体差の問題でしょうか、シュータン付け根の縫製が悪く、足当たりが酷かった為に自力で手直し…

足幅が広い人はハーフアップでなんとかなる…かはわからないので気をつけましょう、それくらい細いので要要注意




- まとめ -

”カリーを惚れさせた一足”

特徴的なデザインは履き心地の方でも裏切ることは無く、アッパーとソールの硬さが絶妙なバランス

アッパーの素材は硬過ぎず軟らか過ぎず、ソールの返りも強過ぎず弱過ぎない

ここまで丁度良い、非常にバランスの取れた一足はなかなか無いかと

しつこいようですが欠点らしい欠点が見つからない、今では履くのが勿体無いくらい…

当時のステフィン・カリーを迎え入れるのに "Anatomix Spawn" は充分な一足でしょう

カリーとアンダーアーマーはここから始まり今に至る、その切っ掛けとなるに相応しいパフォーマンスかと




(昨シーズンも履いてました)

現に何故か昨シーズンも履いている姿を見せたりと、本人的にも今もなお気に入っているのかも…

探せばeBay等で転がっている時があり、チマチマと買い集めていた時期もありました

しかも発売して何年も経つのに未だに初見のカラーリングがゴロゴロ出てくる恐ろしいお化けバッシュ

これは ”もう一足シューズ” と呼べる、今でも見つけたら思わず買ってしまう、そんな一足ではないでしょうか




- よだん -

カリーのキャリアが確実にハネた瞬間というのはMSGでの ”54得点” でしょう

ハイタッチに来たドレイモンド・グリーンをスルーしたあの時、彼が履いていたのは "Hyperfuse 2012" でした

何やら当時ナイキを履いていた時は1~2cm大きいサイズを着用していたという嘘か誠かわからない噂話を耳にしたのですが

当時、度々捻挫に悩まされていましたけど「そりゃシューズ関係無く怪我するよ」と思ったり…





そして翌年アンダーアーマーとの契約、この時のシューズ契約の裏話は有名なところですが

この契約についてUAの先見の明が持て囃され過ぎてる気がするんですよね…やたら物語性を作るというか美談化するというか…

当時のUAは同年ドラフトで55点ゲームを達成していたブランドン・ジェニングスと契約中

"Micro-G Black Ice"・"Black Ice 2" とシグネチャーモデルも出しておりました

次の看板選手を探していたタイミングでジェニングスと同期の選手が50点越えを達成したら契約へのGOサインが出るのも頷けるかと

選手とのシューズ契約は早い者勝ち、放っておくとナイキやアディダス、アンタやリーニンといった中国メーカーに取られかねない

またカリー以外にも何人かの選手 (レイモンド・フェルトンとかグレイビス・バスケスとか) と契約していましたし、他にもアレだったりコレだったりするし





…と余談が一番長くなる程、愚痴を書いてしまいましたが

でも確かに高卒でイタリアリーグでプレーしルーキーで55点取ったジェニングス、高卒で中国リーグでプレーしてからリーグ入りしたムディエイ

それ以外のアンダーアーマー契約選手の国籍や経歴を見ても非常に特徴的ですし…

うーん、やはりカリーとの契約の判断も凄かったのかもしれません…








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