Adidas D Lillard 1 Performance Review
https://www.sizeokay.com/2017/05/adidas-d-lillard-1-performance-review.html
印象に残った感想を幾つかと、10の項目で機能を考察し配点をしていきます
(配点項目と基準については ”テンプレートについて” を一読下さい
このカラーは "Rose City" というカラーリング、ポートランドと言えば薔薇ですね
ちなみに同時に発売された "J Wall 1" はワシントンD.C.にちなんで桜だか石楠花だかのグラフィックでした
これら二足は ”フローラルパック” なんて言われたりも
ローカットのアッパーはシンセティックレザーの外側と薄いインナーブーティーの構造
先に書いておきますがこのバッシュ、ハーフダウン (-0.5cm) して履くのが良いと思われます
サイジングを誤ってしまうとホールド性能が余りにも悪すぎる
逆にこれをしないと本当に致命傷になるかと…
但しその分「幅が狭くて合わない」という問題も、幅が広めの作りでは無いので
このシューレースホール最下段、爪先のサイドループ部分
パターンの貼り合わせが集中しているだけに硬く、シューレースホールも厚みがありキツく締め上げる事が難しく
それでいて広げる方向でも幅の融通は余り効かずと、縦の長さで見たらハーフダウン推奨ですが横の幅感が難しいのがネック…
この細い平紐、シューレースホールが鳩目な事もあり ”紐の滑りが良過ぎる” というのがホールド感が弱い原因の一つではないかと
何か別の紐に替えれば多少は良くなるかもしれませんが、それも気休め程度でしょう
アウトソールはヘリンボーンパターン、今作の最大の特徴は何と言っても ”接地感の良さ” でしょう
前足部のレスポンスは良く、トラクションも及第点、ローカットなのもあり非常に動きやすい
また末広がりのヒール部の安定感も良好、Heel-Toe Transition (踵から爪先に掛けての動きやすさ) は素晴らしい
ここで気付いたのが、リラード1と同じツーリングを使用した "Adizero Bash 6" と "Adizero PG"
同じソールユニットにロックダウンの良さそうなハイカットアッパー、そして手頃な値段
あとはデザインの好み次第ですが、正直このモデルより良いバッシュなのでは…?
ご家庭でお子様のバッシュに迷われている方にはオススメかもしれません
Adizero Bash (現 PG) は何気に毎シーズン高いクオリティの物を出しているかと
クッションは Adiprene+ (アディプリーン プラス)
モチモチとした感触、特にヒール部分は気持ちが良く、クッショニング性能は充分あるかと
前足部は "Crazy Light Boost 2015" よりやや厚めですが、それでも接地感は良く
今作、ソール周りに関しては非常に優秀、これだけでも値段以上のパフォーマンスは見せているかと
”ソール70点・アッパー30点”
今作の欠点、ヒールカップの浅さ
もっと深く、カップ状で踵をスッポリ収めるような形状でしたら、爪先支点で踵が動く動作の際にもっと機敏に反応出来たのではないかと
踵の掴みが弱い為レスポンスが良くないので、とりあえずシューレースの結び方をこのようにしており
基本的にロックダウンが甘いバッシュは殆どこの結び方、リラード1も漏れなくコレでした
またインナーブーティーも非常に薄手の為、フィット感への効果は期待できず、全体的にロックダウンはいまいち…
冒頭に書きましたが、サイジングの調整次第でこのモデルの評価は大きく分かれるでしょう
サイジング、そしてシューレースの締め方を工夫すれば相当良いローカットバッシュかと
同じツーリングが他のモデルに使用されている事からも高い評価というのが頷ける
アッパー次第では更に大化けした ”ハイコスパバッシュ” に成り得たのではないかと…
それでも現在は充分安価に買えますが、非常に惜しい一足
あくまでもラスト (足型) が合うか合わないかは個人差があるので、ご自身の足と相談しながらベストサイズを探ってみるのが良いでしょう