Nike Kyrie 3 EP Performance Review
https://www.sizeokay.com/2017/06/nike-kyrie-3-performance-review.html
カイリー・アービング シグネチャーモデル第3作目となる "Nike Kyrie 3 EP" をレビュー
印象に残った感想を幾つかと、10の項目で機能を考察し配点をしていきます
使用環境や所有者の身体能力、足の形状により履き心地という点は個人差があるので、あくまでも参考程度でお願い致します
(配点項目と基準については ”テンプレートについて” を一読下さい
こちらは黒いアッパーに鋭く光るスウッシュ、そして驚くほど硬い棘 (トゲ) が特徴的なカラーリング
紺/赤の通称 "Samurai (侍)" がありますが、対してこちらは黒色にシルバーで "Shinobi (忍)" みたいだなと思ってたり…
ちなみに今回レビューするのはEP…Engineered Performanceラスト (日本人向けに設計されたワイドな足型を使ったモデル) なので通常版との履き心地には若干の違いがある事をご理解下さい紺/赤の通称 "Samurai (侍)" がありますが、対してこちらは黒色にシルバーで "Shinobi (忍)" みたいだなと思ってたり…
2017年お正月クーポン "HNY17" の最終日に突如フルサイズリストックされてしまい思わず購入…
「3月くらいにはレビュー載せたいなあ」と思っていたら既に6月…えっ…もう6月なの…?
特徴的なのは何といっても一目でわかるトゲトゲアッパー
この突起の効果は ”未知数” と言いますか下手したら周りの迷惑になりそうな棘々しさですが…
素材感もなかなかの硬さで、カイリーシリーズらしい剛性のあるサイドパネル
また "Kyrie 1" に似たホールカットのデザインですがアッパー足らずにもならず足首周りのフィッティングは良好
フォアフット含め全体に使われているメッシュ素材もゴワゴワとした強度があり頑丈な作り
爪先はアッパーをラップするメッシュバンドと、ダイナミックフライワイヤーが搭載
甲部のストラップが無くなってしまったのは残念の極みですが、爪先のフィッティングは向上したかと
今回も前作同様、リアフット (踵部) のみにズームエアが配置、前足部はソリッドなクッショニング
"Kyrie 2" に比べ「ミッドソールに乗ってる感」は控えめで更に ”削がれた” ような印象
このソールは人によっては「硬い・薄い」と思われるでしょうが、25歳という身体能力バリバリの超フレッシュな選手のシグネチャーですから
ジョーダンならAir Jordan6、コービーならKobe 2、レブロンならLebron 6、デュラントならKD 4が出たくらいと同じ年頃のモデルな筈
…と考えた場合、これくらいシリアスな仕上がりでも良いでしょう
寧ろこれに「アレが欲しいコレが欲しい」と文句を付けるのはナンセンスかと、あくまでもシグネチャー (選手専用) ですので買い手の理想に合わないのは仕方ないのでは…?
ちなみに前足部、疲れます、なんでズームエアが無いんだ、入れればいいだろ、超デケえ奴をよ
ソールパターンは "Kyrie 2" の 卑猥な模様 円状のパターンでは無くなり菱形のブレードパターン、トラクションは良くフロアへのレスポンスは抜群
またトラクションポッドが内側と外側にあるが、この位置を起点にスタート・ストップするアービング特有のデザイン
こちらは前作以上に接地感は良く、地面を蹴る力への反応は素晴らしい
前作ではフロアをソールの ”面” で感じ、前足部全体で動きをコントロールしていたが
今作は爪先の接地感重視で更にソールが薄く、屈曲性が上がり、フロアを近くに感じるポイントがより絞られた感覚
傾けた足の限界まで ”引っ掛かる” 感触は「好き」な履き心地
このソールの感覚は、裏を返せば前作が「合わない・苦手だった」という人には今作の相性も良くない恐れが
Kyrie 3でプレーをする際は画像赤色表示の箇所を意識して止まると非常に良いかと
一方向への直線的な動きからの急停止の際、ソールのアウトサイドがフロアに引っ掛かる感覚は
一方向への直線的な動きからの急停止の際、ソールのアウトサイドがフロアに引っ掛かる感覚は
Kyrie 2よりも角度をつけた進行方向の動きがしやすい筈、スタート・ストップ時に受ける恩恵は大きく
先日のNBAファイナルで苦戦しつつもクレイ・トンプソンをここぞという時に脱いたドライブからのストップしての切り返し
このムーブが特にわかりやすいかと、アタックしてガツンと止まれる感触は非常に良い
Kyrie Irving is doing WORK with 37pts. #DefendTheLand pic.twitter.com/DLg9XZrH1d— Cleveland Cavaliers (@cavs) 2017年6月10日
サイジングとしては同サイズの "Kyrie 2" より気持ち楽なフィッティング
但し、私が所持している前作はEP品では無い為、比較が曖昧になってしまいますが今作はマイサイズもしくはハーフダウン (-0.5cm) で良いかと
個人的には最初は狭いなと感じた足幅も、徐々に爪先のフィット感はいま一つな感想に
また、着用の際にシューレースを結構強めに締め上げているので、全体的に少々ゆとりがある感覚
前作も非EPモデルで丁度良かったので、今作も自分の足型としてはEPで無くても良かったかな…
改めてEP・非EPの比較は説明が難しいですね…「試着出来ない・でも欲しい」という人を悩ませてしまいそう
- まとめ -
「正統進化」
Kyrie 2からKyrie 3へと履き心地としては正統進化と呼べるかもしれませんが、どちらが良いかは着用者によって変わるでしょう
それでも相変わらず ”動きやすさ” においては素晴らしく、今までのシリーズが好きだった方も履き換えはスムーズに移行できるかと
また今回使用した物はEPというのも踏まえて、前作よりもアッパーが気持ち程度ですが広めの作りなので、前作が少しキツかった足の方でもイケるかと
前作よりもアッパーに関しては万人向けなフィッティングで、逆にソールは人を選ぶといった相変わらず尖ったクオリティ
但し、ここまでの感想を踏まえて個人的な意見を述べると私は "Kyrie 2" の方が好きかなと
個人的には前作を特に好んで履いていたので、似ているようで異なる非常に微妙な違いを感じるところ
やはりストラップの廃止は痛い、またソールの乗り心地は性能を引き継いでいるようでもシリーズ全作で意外と異なる
"2>3>1" というのが私見、今作の得点も比較的高い為、決して悪い意味ではないが前作のほうが良かったかなと
それでもある意味ホッとした履き心地で、出来る事ならこの価格帯から上がらないでパフォーマンスを維持して欲しいところ
これで119.9ドルなら全然 ”アリ” でしょう、日本でもセールで13,000円くらいになれば買い時かと…
願わくは値上げやエリート商法など余計な事はしないで欲しいところ
日本という市場、とくにバスケットボールのラインでは ”値上げ” は購入までの速度を落とすだけではないでしょうか…
発売日に定価で買うなんて相当好きでなければ難しいところ、特にセール落ちやクリアランスクーポンなど後の展開が見えているだけに…
幾つものバッシュが日々発売されるので今作も未だに買い控えている人は結構いるのではないでしょうか、バッシュに2万も3万も大金はなかなか払えないものです
どうかカイリーシリーズだけはそっとしておいて下さい...