Nike KD 9 Elite Performance Review
https://www.sizeokay.com/2017/12/nike-kd-9-elite-performance-review.html
ケビン・デュラント シグネチャーモデル第9作目 "KD 9 Elite" をレビュー
印象に残った感想を幾つかと、10の項目で機能を考察し配点をしていきます
使用環境や所有者の身体能力、足の形状により履き心地という点は個人差があるので、あくまでも参考程度でお願い致します
ピンクと言うほどピンクでも無く、なんとも言い難い微妙な色合いで ”赤系の服と一緒に洗濯したら色移りしてしまった白いTシャツ” …みたいな
本作はKD9のプレーオフ用という位置付けだったが、まさかの "KD X (10)" が早めに投入されてしまい、見る機会はそこまで多くなかった悲しいモデル
アッパーはフライニット、そして前作と大きく異なるのは足首周りが "KD 8 Elite" のような薄手の素材のアンクルカフとなっている点
しかしこれには率直に効果という効果を感じず、特に感想は無い、無いものは無いわけで
単純にトップラインのシルエットをぼやかす為のデザイン的な意味合いを持たせたと思われる
3/4丈の高さの履き口も足首のホールド性能は無く、通常版同様にローカットモデルと考えて大丈夫でしょう
シューレーシングシステムも大きく変更
”ケージ” と呼ばれるレースループがアッパーに直接組み込まれたダイナミックケーブル兼シューレースホール
この案はそのまま次作 "KD X (10)" にも引き継がれていますね
上から見た時、このようなバランスの良いシューレースの間隔も、実際に履くとキッチキチに詰まって見映えは悪いものに
グレーのシューレースホール部分は ”ほぼ” 真ん中まで寄る、左右がくっつく程…
両側のシューレースの間隔がもう少し広ければ更なるロックダウンが見込めたのかもしれないが、これ以上締め上げられないのが残念
ケビン・デュラント本人の試合中にバッシュが脱げてしまうアクシデントはもはや珍しい事では無くなりつつありますが
本人の足型や、ローカット故の脱げやすさといった問題もあるでしょうが、シューレース自体にも問題があるのでは?
これだけ試合中にバッシュが抜けるのに対策を施さないのが個人的には理解できないところ
また、レースループはサイドからシューズ後方を通り全体が繋がっているそうだが、締め上げた際にヒールのフィット感が上がるとも感じず
全体的なフィット感で言えば通常版の方が良い、このレースループのギミックには少々残念
爪先部で分割された "Full Length Zoom Air (フルレングスズームエア)" も屈曲性が良く、アウトソール全体に配されたヘキサゴン(六角形)パターンも素晴らしいトラクション
但し「パンクした」という声も聞くので、耐久性については通常版同様に注意して履かなければいけないかと
「Not Elite」
今年はエリート御三家からはレブロンシリーズもコービーシリーズも出なかったので、残された唯一のエリートモデル
しかし "Elite" になった事で悪くなった部分も無ければ良くなった部分も無く、余り大きな変化は感じられなかった
既にKD9を持っているのであれば買う必要は無いかと…わざわざエリートを選ぶメリットが見つからないところ
前作の ”一番上のシューレースホール” が全体にあるような感覚
引き寄せられたレースループの両側が中央へとキッチキチに詰まるのが ”仕様” ならば私の間違いかもしれませんが…
実際に着用した状態の写真を用意しておけば良かったですね、説明が難しいところ、ほんとキッチキチ
またはデザイン的な好みという場合もありますが、もし ”性能” で選ぶのであれば通常版で充分かと思われます