Air Jordan XXXIII (33) Debut
https://www.sizeokay.com/2018/09/air-jordan-xxxiii-33-debut.html
エアージョーダンシリーズの最新作 "Air Jordan XXXIII (33)" が発表されたので、現時点でわかった所のまとめ
今回はリークからお披露目となる発表会までの時間が短かったですね、結構賛否両論だがそれこそがナンバリングじゃないかなと
あとこの記事、結構長くなっちゃいました
デザイナーはDavid Creech・Tate Kuerbis
今回はNASAの ”宇宙服における実用性主体の設計” をAJ33のインスピレーションに用いたという事で、実用性主体なのね
またヒールパーツなど "Air Jordan III (3)" の意匠を取り入れつつ、当時ナイキが機能を可視化して世界に衝撃を与えたという要素も踏まえている
今作において非常に重要視しているのが "Flight Utility" というジョーダンブランドの新しいコンセプト
「Designing for the future」
という事で未来や将来、歴史と進化、といったキーワードが目立つところ要するに ”次の時代に向けてのデザイン” を意識しているのでしょう
明らかに攻めたデザインからもその意思は伝わるかと
ちなみに「デザインは複雑にしたくなかった」との事、実用的かつ洗練さを落とし込んだそうだが結構ガチャガチャとギミック感溢れてるような…
若干 "Air Jordan 2010" を見た時と似た気持ちになる、所々似た部分もありますし
あとロートップバージョンが2019年の夏に出るとか、結構先だなあ…
"Nike Fast Fit"
バスケだけに関わらずアスリートにとってトラクションやクッショニング、足元の感触など多くの機能がシューズには重要で
それらの機能は履く人により一つ一つの好みは分かれるところだが、その中で共通して必須なのがフィッティング
また止まった状態でフィットしていても、動いた時には足は自然と広がる為、プレー中に紐は緩み靴の内部に空間が生まれてしまう
プレイヤーはその隙間を直す為、度々紐を締め直す作業を強いられるが、そこにジョーダンブランドは注目したそうな
それが "Fast Fit" テクノロジーだそうで
ジョーダンブランドはすぐにシューズを足にフィットさせる為、そのロックダウンプロセスを簡素化、つまり ”すぐ履けてすぐ締め直せるバッシュ” を考えた
そのヒントが "Nike Golf Tour Premier" にも搭載されている "Fast Fit" と呼ばれるレーシングシステムとの事
(Nike Golf Tour Premier)
確かにゴルフシューズと言えばダイヤルロックする機構であったり、シューレース周りの機能においては特徴的な分野
これによりフィット感を休憩時には解放し、プレー中にはタイトにするといった繰り返しを簡単に行えるようになった
ちなみにFast Fitにはパラシュートに使われている物と同じ10インチの超高分子量ポリエチレンケーブルが用いられているそうで切れる心配は無さそう
(締める)
具体的な使い方としては甲部分にある黒色のストラップを引っ張ると踵から足首まで360度ロックダウンされるらしい
またケーブルを開放するには「EJECT」と記された部分にある黄色のサイドループを引っ張る事でホールドされた状態から解除されるようで
”黒を引っ張れば締まる・黄を引っ張れば緩む” ってこと、超シンプル
(EJECT)
一応、内側の赤いベルトストラップもロックダウンのサポートパーツのようで
これを締める事で甲から踵へ掛けてホールドできるかと、流石にワイヤーケーブルのみでは難しかったか…
(緩める)
バッシュの脱ぎ履きにおいて必ず行う「紐の調整」という作業を ”引っ張る” という一つの動作だけで可能とした事に驚き
当たり前だった概念の排除に成功している、凄いなあ
またこの機構が1回転ごとに少なくとも60ポンド (約27kg) の張力に耐える事が出来るようだが
ワイヤー1本でどこまでの範囲のロックダウンが得られるのかは履いてみないとわからないところ
ケーブル類の耐久性も「信じられない」程あるらしいが、それも不安なところ
黒のバンドを引っ張った途端外れちゃう…なんて事も案外ありえそう
"Flight Speed Technology"
底面には "Nike Zoom VaporFly 4%" と同じカーボンプレートアプローチで作られている "Flight Speed" が搭載
また前足部と踵には "Zoom Air" を配置、これは前作 "Air Jordan XXXII (32)" と同じかな
アーチの真下にはFast Fitのメカニズムを置き、どのように動作するか見える仕様
ソール自体がフラットなのでオフコートで履いたら小石とか踏んだら割れそうな気も…
"Air Jordan XX8 (28)" のように下駄式というか、若干の段差をつけても良かったような…
それでも数年間かけてゲームシューズとして耐えうるかテストしたそうなので大丈夫
"AJ3の要素いる?"
まとめの感想としては「AJ3の要素いる?」と言ったところ
これだけの新機能を取り入れてるわけで、普通に完全オリジナルで行けたのではと思うの…
コンセプトである "Flight Utility" とメインテクノロジーの "Fast Fit" そして "Flight Speed"
エアージョーダンシリーズとしては最重要課題とも言える「革新的・革命的であること」に挑戦した一足
AJ31・32の流れは汲んでいるものの、久々に楽しみなジョーダンが来たなと
デザインはアレかもしれないが機能面はチャレンジングで好き
10/18 発売予定、価格は分かり次第追記します